秋晴れの心地よい風が吹き抜け、刈り終わった田んぼが増えてきたこの頃。一歩一歩大切に向き合ってきた稲刈りが終盤に差し掛かりました。天日で干された稲が、最後の仕上げを迎えるこの景色は、一年の苦労が報われる至福の瞬間です。
お日様の光と爽やかな風をめいっぱい浴びて、しっかり天日干しされた稲たち。お日様の香ばしい匂いがふんわりと漂ってくるようです。いよいよその大切に乾燥させた稲を、コンバインへと通して脱穀していく作業が始まります。
機械の心地よい音色のなか、長年の経験が染み込んだ手つきで、一束一束を慈しむように扱うお父さんの横顔。一粒たりとも無駄にしないようにと見つめるその真剣な眼差しからは、お米を一から育てる苦労と、それを愛おしむ深い優しさがあふれていて、そばで見ているだけで胸が熱くなります。
ふと顔を上げて遠くを見渡すと、のどかな山並みや懐かしい家々がやさしく私たちを包み込んでいます。豊かな自然と、日々の泥まみれのたゆまぬお世話があってこそ、この温もりのあるご飯が作れるんだなぁとしみじみ感じ入ってしまいます。
こうしてたくさんの人たちの想いとお日様の恵みがギュッと詰まったお米は、やがて私たちのあたたかい食卓へと届きます。毎日の何気ないご飯が、こんなにも奇跡のようなやさしいバトンタッチで出来上がっているんだと気づかせてくれる、愛おしい秋のひとコマでした。
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